スタジアムの横にある事務所は、夕方になればいつも静かになる。窓からはグラウンドの緑が覗いていて、遠くで子供たちの声が聞こえることもあった。アスルくんはその部屋で、新しい一日を始めている。
事務所のゴミ箱の中から、丸められた一枚のチラシが見つかった。隅には小さく「サポーター募集中」と書かれている。アスルくんはそれを広げて、何かを始めたいと思った。
スタジアムの入口で、アスルくんはチラシを配り始めた。通りがかった男性が一言言って去っていく。アスルくんはチラシを握りしめ、肩が少し下がった。
アスルくんは事務所の掲示板に大きなポスターを貼った。サッカーボールの周りに似顔絵が並び、マーカーの香りが部屋いっぱいに広がっていた。
グラウンドで準備をしていたら、風が吹いて風船が次々と空へ飞んでいった。アスルくんは追いかけて走ったが、風船は遠くへ消えてしまった。
事務所に戻ると、ドアが開いて多くの人が入ってきた。男性が笑顔を浮かべてカラフルな風船の束を手にしていた。
スタジアムの前で、アスルくんは地域の人々と一緒にサッカーをした。シュートを放つと、ネットがパチンと音を立てた。
試合が終わった後、アスルくんは机で次の予定を書いていた。窓からはスタジアムの明かりが見え、夜風が窓枠を軽く叩いた。