改札の向こう側

「改札の向こう側」は鉛筆スケッチスタイルの絵本です。主人公は小さな女の子、Guest作、6〜9歳向け — Doodara AI絵本メーカーで作成

Guest 作 · 鉛筆スケッチ · 6〜9歳 · 小さな女の子 · 16 ページ

gentle, curious, shy

別れと心の成長

駅の名札が目に入った。ホームには二人の大人がいた。改札口の前で、向き合っている。

ザッ、ザッ、靴音が別れる方向へ伸びていく。アオイはじっと見つめていた。小さな手が、そっと握られた。

カチッ、カチッ。改札の機械音が鳴った。遠くからアナウンスが流れる。唇がふるりと動いた。小さく、さようなら。

アオイはホームを歩いた。改札の横穴が目に入った。小さな手が、そっと穴の縁に触れた。

ポトン。硬貨が落ちた瞬間、カラン、コロン。風鈴のような音がした。硬貨がキラリと光った。

目を丸く開けて、アオイは見つめた。穴の中から、光がじわっとあふれ出した。

硬貨が、紙の蝶に変わった。掌の上で、そっと羽ばたく。サラサラとしたざわりが指先に伝わる。

蝶はアオイの周りをぐるりと回った。ぴくぴく、翼を震わせて。アオイの口元が、ゆるりと上がった。

蝶はホームの奥へ、飛び去っていった。アオイは小走りで追いかけた。足音が響く。

レールがゆらゆらと揺れた。遠くで、汽車の汽笛が鳴った。アオイは手をぎゅっと握りしめた。

蝶が、止まった。ホームの端で、ひらひらと翼を開いた。アオイは、ゆっくり近づいた。

蝶が、また飛び出した。アオイは大きく息を吸った。一歩、前に踏み出した。

アオイはホームを歩き続けた。駅の出口が見えてきた。光が、たくさん差し込んでいた。

駅名札が、キラリと光った。アオイは目を細めて、見つめた。新しい駅の名前だった。

アオイは深く息を吸った。新しい空気を、胸いっぱいに取り込んだ。手を、ほぐした。

アオイは、新しいホームへ歩き出した。蝶が、頭のうえでひらひらと舞っていた。

Doodara

改札の向こう側

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