ペップルは、陽射しの差し込む入り江で明るいサンゴをくんくん嗅ぎました。
「助けて!」暗い岩のトンネルから小さな声が漏れました。
泡がペップルの顔をくすぐりました。ペップルは動きを止めて、耳を傾けました。
ペップルは長い首をトンネルに伸ばし、二つの粗い岩の間に挟まった小さな海の生き物を見ました。
「大丈夫だよ」とペップルは優しく言いました。「助けてあげるよ。」
最初に、ペップルは貝殻を試しました。それはカチッと音を立てて滑り落ちました。
次に、ペップルは海藻の一本で引っ張りました。それはすぐに抜けました。
それからペップルは鼻の先でぐらぐらした小石を押しました。カチッ!ポン!
ボイン!その小石がペップルの鼻にぶつかりました。でも小さな海の生き物はやっと自由になりました。
小さな海の生き物は、くねくねしたトンネルの方に小さなひれを指さし、ペップルはそれについて行きました。
すぐに三つのトンネルの口が目の前に広がりました。それぞれが揺れる水の音を奏でていました。
ペップルはきらきらしたトンネルを選びそうになりました。
その時、ペップルは小さな海の生き物が頭を上げるのを見ました。カチカチ…暗い通路からかすかな呼び声が聞こえました。
ペップルはその音を追いかけて暗い通路に飛び込みました。
ペップルは日差しの差し込む入り江に飛び出しました。
小さな海の生き物の家族が揺れる草の中を駆け抜け、失われた仲間を泡の中で囲みました。
「見つけてくれた!」一番小さな声がさえずりました。
そして小さな海の生き物は、誇らしげにペップルを明るい帰り道に導きました。