朝、陶芸工房にセリカがお目めを開けた。 まわりはていねいに並んだうつわたち。 工房はそっと息をついている。
ふと、小さな少女がなかに入ってきた。 彼女はちっちゃなうつわを、じっと見つめていた。
少女は回し車のそばでうろうろしているうち、 うっかり小さな clay の器を倒してしまった。 コトン、と割れる音。
少女は泣きそうになりながら、 欠片をひろい始める。 セリカはぴくりと耳を動かした。
セリカは欠片を拾い上げ、 ひもでつなげて小さな風鈴にした。 カラン、カラン。
少女は風铃を見て、 口を「わあ」と開けた。
セリカは少女の手を取って、 粘土を形作る動作を見せた。 「こうやって、ね」
少女は少しずつ粘土を丸めて、 小さな钵を作った。 セリカはそっと窯の火を吹きかけた。
トントン、と乾いた音。 器が、温かみのある色に変わった。
少女はでき上がった器を両手で抱え、 にっこりと笑った。