もう一ぴた

「もう一ぴた」は水彩スタイルの絵本です。主人公はlittle rabbit、Yathra 143作、3〜5歳向け — Doodara AI絵本メーカーで作成

Yathra 143 作 · 水彩 · 3〜5歳 · little rabbit · 10 ページ

shy, curious, gentle

小さなひとときに見つける勇気

クローバーは、暗いほらのなかで、ゆるゆるの垂れ耳をまなえらの上にのせた。バキッ——! いかづちのおとに、つちのかすがはなのなかへおちてくる。

ひとめをのぞくと、丘のうえのそらが、むらさけに暗くなっている。やさまなばなが、たおれて、たおれて、たおれてゆく。

クローバーは、ほらのいりぐちへ、ちびっこの一ぴたをした。かぜがフーッとすれすぎ、あだげがぺしゃんこだ。スウッ、スウッ、スウッと、きんいろのくさがゆれる。

スウッ、スウッ、スウッとゆれるきんいろのくさ。つめたいつちにかんむねをそえた。それから、もう一ぴた。

クローバーは、ぎんいろのかわをとばした。ぶっは! 水たまりのまん中に落ち、水しぶきがせなかに飛び散り、しっぽじゅうがびしょびしょに濡れた。

げぼげぼと水を吐き、あたまをぷるぷるすると、水たらの霧が飛び散った。それから、もう一ぴたして、ぬかるんだかわぎしへ上がった。

クローバーは、おかのうえまでかけあがった。そこでは、おかねんたつがみ身を寄せ合っている。みんなあたまをさげて、しめったくうきをくんくんかいっている。くぐりぬけてゆく、みみはまだ水がしたたっている。

「あめあらしだ!」——ちびっと、かすかなこえで。丘じゅうが、ながいかぜのうなって、しずまりかえった。

おかねんたつはちからを合わせ、やさまなばなのうえをふさぐ。あめがぽつぽつとしずかにふりはじめた。クローバーは、わりのうしろにすわっていた。

片方のみみはまだしめって、かんむねをしたにつまっていた。ひとつのはなが、はためいてはなの上におき、クローバーのはながぴく、と動いた。

Doodara

もう一ぴた

Yathra 143