小春は廊下を走って共有リビングへ駆け込むと、折り紙の大きな羽を腕に付けたおじいちゃんとおばあちゃんが飛び回っていた。「飛べ!飛べ!」おじいちゃんの声が部屋中に響いた。
小春は入口で立ち止まり、ペラペラという紙の音を聞きながら部屋の中を覗いた。おじいちゃんが床に座り込み、おばあちゃんがその周りをぐるぐる旋回している。小春は一歩、二歩と進み出した。
小春がおじいちゃんとおばあちゃんの前に立つと、おばあちゃんが羽の一つを小春の手にそっと乗せた。ペラペラ、バサッ——と羽が開き、その中から小さな折り鶴が三羽、ぴょこんと顔を出した。
おばあちゃんが目を丸くして「あらまあ!」と言う。おじいちゃんが別の羽を広げると、そこには色とりどりの蝶々が並んでいた。
小春が両手を広げて蝶々の羽に触れると、ぴちぴちぴちと羽音が聞こえてきた。おじいちゃんが「さて、そろそろ歌の時間だ!」と叫んだ。
小春が「ちゅうちゅー、飛ぶbird!」という奇妙な歌を始めると、おじいちゃんとおばあちゃんが一緒に笑い始めた。
小春も一緒に笑い転げ、折り鶴が飛び跳ねる音がリビング中に弾けた。午後の光が床に落ち、三人の影がまるで鳥の群れのように揺れた。
三人は笑いながら折り鶴を床に置き、おじいちゃんが手を叩いてリズムを取った。おばあちゃんが歌い始めると、小春が一緒に歌い出した。
ちゅうちゅー、飛ぶbird。小春の奇妙な歌がリビング中に響き、おじいちゃんとおばあちゃんがまた笑い始めた。折り鶴がぴょんぴょんと跳ねる音まで聞こえたような気がした。
午後の光が床に落ち、三人の影がまるで鳥の群れのように揺れた。リビングは paperrrr と纸の音でいっぱいになった。