ピップは、ちぢんだ地図を、なかなべのいしにばたっと置きました。くまが、広いひれで、すっと地図をひろげました。「×印は、スズリソウのむこうにあるよ!」ピップは、つめさきで、ぐるぐるの線をさしました。
ぐるぐるの線が、たいがたりを、たかい木立の中へとおしていきます。ひかりが、やわらかいこけの上に、きんかんのこをうらしています。ワラビが、たいがたりのふたりのおはしらを、ささやくようにそよいでいます。
「ぎゃー!」あひるの子が、ダッチーの密木の中へ、よちよちとおよいでいき、こんがってしまいました。ちいさなみみが、ぱたぱたはためきます。もう、自分で抜け出せません。
くまが、かがんで、あひるの子をかっとび、ひとつのひれで、やさしくおんぶしました。きんいろのたまごをのせるように。ピップは、地図をかえって、みました。あと、ひとつまわれば、いいよ。
たいがたり、おおきなこぐみのもとに、たちました。×印は、じめじめしたにおいのするところです。ピップは、ちちをすして、そのほりをはじめました。
ピップは、ほります。くまは、はぐきます。うさぎは、そっとすくいます。あひるの子は、ちいさなおはしで、ゆるやかなつちをかきまわします。バキッ!
ガラスのビンが、ころころと、出てきました。ひかりをからめています。の中には、スズリソウとダッチー。たったいま、たいがたりがとおった、ひらけたとこのに、さきいていたはなと、まったく同じはなです。
あひるの子が、ビンをふんぷんして、はなを飛ばしました。「また、来週、同じ時間にきてね?」ぬかるんだふたりのおはしらが、ワラビの中を、とろとろとおよぐ。たいがりのあとの、ふたりが、たてにならんで、そこに残っています。







