ささやく雲

「ささやく雲」は水彩スタイルの絵本です。主人公はyoung girl、Lira作、3〜5歳向け — Doodara AI絵本メーカーで作成

Lira 作 · 水彩 · 3〜5歳 · young girl · 8 ページ

curious, brave, gentle

勇気と友情

ささやく雲が、ふるえた——そして、ぴたりと静まった。 雲の瓣が、ふわりと落ちてきた。 彼女の、鼻先に、ちょうど届いた。くすぐったい! 彼女は、ピンク色の帆の舟に飛び乗って、岸を離れた。

彼女は、こぞえりをきびきびとこいだ。 ピンク色の帆に風がはいって、ふくらんだ。 木のホイッスルで吹く——音が、空にぷかぷかと浮いている。 返事はない。 もっと速くこいで、下で海にぶちゃりぶちゃりと落ちる滝の横をかすめた。

一番高い雲の島のてっぺんで、キラキラと光る城を見つけた。 低い弧を描いたにわとりが、ぶら下がっていた。 彼女はすいっとジャンプ——にわとりのうえへ! トランポリンのように、ゆらゆら揺れた。 冷たくて甘い、雲のしずくが、ほっぺにひとつ。 彼女は、くすくす笑った。

彼女は、雲の国にたどり着いた。 雲たちは、無言だった。 彼女は、ホイッスルをしまって、毎晩耳にしている子守唄を歌い始めた。 小さかったけれど、たしかな声だった。

雲たちは、ふるえだした。 銀の光で、ゆらゆらとはためいた。 ひとつが、ふわりと降ってきて、彼女の手にすりよせかけた——あったかくて、ふわふわ。

彼女は、ピンク色の帆の舟にもどって、のぼった。 雲たちが、頭のうえから、やさしい旋律を歌ってくれていた。 彼女は、ごちゅうをさす、こぞえりをこいだ。

下では、村がにわかににぎわっていた。 笑い声と踊りが、路地いっぱいに広がっていた。 彼女は、こぞえりをこいながら、雲たちの歌に耳を傾けていた。

彼女は、身体をかたによせて、満足そうに、にじりだした。 ささやく雲たちは、すべてのものを、見守り続けていた。

Doodara

ささやく雲