つぶきちは地下でふるえていた。乾いた土がきしきし、はがみを折る音を立てた。でもつぶきちはあきらめなかった。
つぶきちは上へ、上へと押した。こくっ、こくっ。岩がふさがっていた。三度目に押すと、ごろごろと石が転がり、道が開いた。
つぶきちはついに地表に近づいた。緑の芽が出ていた。ぴょん、と小さなカエルが飛び乗り、「おお!」と目を丸くした。
つぶきちの葉っぱから一つ、雫が落ちた。カエルがぱくっと飲み込むと、「けろけろ!」と、元気いっぱいの声で鳴いた。
カエルはけろけろと元気よく跳んでいった。つぶきちは太陽の光をいっぱいに浴びて、そっと揺れた。
つぶきちは小さな植物になった。ねずみがやって来て、葉っぱをぱくりと齧った。つぶきちはびくっとした。
小さな鳥がつぶきちの上に止まり、きれいな声でさえずった。つぶきちの葉っぱがさらさらと鳴った。
そよ風がふくと、つぶきちの葉っぱがチクリチクリと鳴った。ねずみも鳥も、みんな耳をすました。
ねずみがふわりと飛び上がり、鳥が wing をはばたかせた。カエルもけろけろと戻ってきた。みんなつぶきちの周りで踊り出した。
ねずみも鳥もカエルも、つぶきちの周りでぐるぐる踊った。葉っぱがチクリチクリ、さらさらと歌った。
踊りもおわって、ねずみも鳥もカエルも、つぶきちのそばでやすんだ。つぶきちはひとりじゃないんだと思った。
つぶきちは大きな植物になった。ねずみも鳥もカエルも、その下でくつろいだ。つぶきちはそっと葉っぱを広げた。