昼休みの教室へ、うららは食缶を運びました。給食委員のぼうしが、ちょこんとのっています。
ガタン! ふたが少し開き、スープがちゃぷちゃぷ揺れました。うららは「わっ」と足を止めました。
うららは、おぼんを一枚ずつ並べました。つるり、カタン、カタン。おぼんが床いっぱいに広がりました。
うららは、赤い顔でおぼんを拾いました。「急がなくちゃ」と思いました。カタン、カタン。
友だちが来て、食器を一緒に運びました。「ひとつ、ふたつ」と声を合わせます。おぼんが、ぽこん!
うららは、しゃもじを大きく振りました。ごはんがぽん!と空へ飛び、みんなが「あっ」と見上げました。
友だちが、すぐにおわんを差し出しました。ごはんは、ぽすんとおわんに入りました。「セーフ!」
ふたりは役割を分けました。うららは配り、友だちは片付けます。「つぎ、どうぞ」「ありがとう!」
「おぼん、あと三まい!」 「はーい!」 声をかけるたび、教室の配膳がすいすい進みました。
「いただきます!」 教室いっぱいに声が広がりました。笑い声の中で、うららはにっこりして、次のおぼんを運びました。